サンフランシスコのSOMA地区がいまIT・ネット業界で盛り上がってるところということで、その拠点にもなっているCoworkingスペースを紹介していただいた。
日本はまだまだベンチャーやスタートアップに対する環境が整っているとは思えず、これからまだまだ盛り上げることができると思っているし、そういう活動をしていきたいと思っている。
そのための場所として、Coworkingスペースは色々な人達の共創を生み出す絶好の場所の一つして注目をしている。
日本に帰ってきてこういう場所をつくりたいと思っているので、なにかしら刺激をうけれたらと思い、実際にサンフランシスコでも注目のCoworkingスペースにお邪魔してきました。
そもそもCoworkingスペースとは、シェアオフィスなどのような机貸しやオフィス設備の共同利用などと違い、机などに仕切りもなく同じ空間に異業種な人らと創りあげていくスペースやコミュニティのようなものであり、その多くが独立事業(フリーランスや一人会社)やスタートアップ企業、少人数のベンチャー企業などが多く利用しています。
また、同じ空間同士を共有し、時にお互いをアドバイスしあう、そんな共創が生まれる場所だと思ってもらればと思います。
まだまだ日本でもスペースを展開しているところも少なく、またCoworkingとは、という議論や定義自体もそこまで多くはないのが現状です。
そのあたりも、もう少し考えていかないといけない部分ではあります。
dogpatch labsにやってきた
ということで、サンフランシスコにもいくつかCoworkingスペースがあるのですが、その中でもすごくいいところをご紹介していただきました。
dogpatch labsというスペースをご紹介いただいたのですが、ここはかつてinstagr.amもスペースを利用して、ここでinstagramが誕生したというスペースでもあるそうです。
サンフランシスコの海岸線沿いにその場所があるところで、さっそく向かいました。
海岸線が見えると、すぐにこういう景色が。だいたい、サンフランシスコの市内からここまで、歩いても15分とかそのあたりかと。
天気がほぼ毎日快晴なのがサンフランシスコの特徴。天気がいいので、ちょっと歩くくらいで頭もすっきりしてきます。
そして、サンフランシスコ市内はバスや路面電車などの公共交通機関が発達していて、市内のいたるところでこういった路面を見かけます。
そして、この右側に見える倉庫みたいなところがdogpatch lab。
海沿いにずっとかつての倉庫が立ち並んでおり、その倉庫を改装したオフィスやショップなどがサンフランシスコにはあり、かつての様相をそのままに上手くリノベーションしているなと感じます。
倉庫の裏にいけばこういう風にすぐに海が見える景色は、作業に疲れたときのリフレッシュになるんだろうなと思います。
こういうのを見ると、日本みたいな高層ビルなオフィスとあまりに真逆すぎるなと実感すると同時に、こういったスペースでゆったりすることで新しい発想なども生まれるのかなと思います。
これがdogatch labsの入り口です。
パッと見オフィスの入り口と分からないくらいです。
中に入ると、こういう風に、郵便受けが設置してあります。
で、これがスペースの入り口のドア。
dogpatch labsのシールと同時に、入居していたであろう団体らがシールを貼ったりしています。
中の様子がこちらです。
机の仕切りもなく、あちこちでみなさん作業を行なっています。
それぞれがそれぞれに作業をしたり、休憩してリラックスしています。
また、ほとんどのCoworkingスペースがそうみたいですが、常駐でコーヒーやお菓子なども置いてあって、みんな思い思いに自分らのペースで作業を行っています。
スペースの中央付近には、ダイニングスペースもあり、ここでみなさんお昼を食べたりしています。
また、設備としてホワイトボードなどもあり、定期的にスペース中央でカンタンなプレゼンも各自で行っています。
そのプレゼンというのも、サービスの実装デモができた、面白いアイディアができた、などを入居者同士でプレゼンし、お互いにアイディアをもらったりしています。
もちろん、堅苦しいプレゼンではなく、みんなドリンクやお昼を食べながらカジュアルに行っていて、気軽でいてそして素晴らしいフィードバックをお互いに提供しています。
このあたりが、コミュニティとしての楽しさ、共創の部分なのだと思う。
こうやって、毎日刺激をうけながらお互いに共創しつつ日々デモを行い修正改善してサービスを展開していく、まさにベンチャーやスタートアップの場所として快適な空間なのだと感じた。
またこのdogpatch labs は、VCが提供している空間であり、利用は無料(もちろん入居には要審査)だということで、資金面でも心配もそうですし、ここから生まれるネットワークやコミュニティは、今後のつながりとして重要になってくるのだと思います。
ただの場所貸しでなく、空間をデザインし、コミュニティをデザインする。
こんな場所を、もっともっと日本でも増やすことが大事だと感じた。
また、サンフランシスコ市内には多数のCoworkingスペースがあり、場所によって利用に違いがでてきたりなどそれぞれカタチが違います。
こちらに上手くまとめられているので、参考にしてもらえたらと思います。
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最近San Franciscoで話題のCo-working Spaceまとめ
http://blog.btrax.com/jp/2011/05/08/san-francisco-shared-space/
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