2015/01/26
雑誌『TOmagazine』墨田区特集の「災害のこと。」の執筆を担当しました
毎号、東京の23区のひとつを特集するハイパーローカルメディアの『TOmagazine』。そのTOmagazineの 墨田区特集のなかの「災害のこと。」というコーナーを担当し、執筆しました。
墨田区は、1923年の関東大震災の爪あとが多く残る地域。震災後のバラックが立ち並び、その後の帝都復興事業における区画整理や幹線道路整備などがあまり行われなかったことによって、木造密集地域が多く残る地域でもあります。そのため、いまでは倒壊や延焼が起きやすく危険な街ランキングでも上位にある区でもあります。さらに、隅田川にも近く水害も多いなど、災害とともに暮らしてきた歴史があります。
しかし、そうした災害とともに暮らしてきた地域だからこそ、地域に深く根付く災害対策や災害に対する意識は東京都でも最も高く、災害対策の機能が盛り込まれた白髭団地や小中学校の避難訓練、地域コミュニティによる共助の精神、まちなかのいたるところにある用水路や貯水槽など、日本における災害対策が生活レベルで一般の人たちに浸透している様子は、注目すべきものがあります。
そんな、墨田と災害について、歴史的な視点や東京都による不燃化事業など、木造密集地域に対するアプローチ、墨田にある本所防災館に体当たりで経験してその様子を取材した内容など、さまざまな内容が盛り込まれています。
メインの特集も、河内音頭という錦糸町河内音頭は、下町のレイヴと呼ばれるほどの熱狂ぶり。盆踊りが墨田で根付いたかを歴史から掘り下げています。他にも、多国籍な人たちが生活する様子やものづくりの街・墨田の様子など、ローカルでディープな墨田を掘り起こしています。
以前ブログでTOmagazineを紹介し、ハイパーローカルなメディアの面白さを書いたのだが、まさにそれを体現する形に、号を増すごとにその濃さが増していっています。従来の観光ガイドやタウンガイドとは違う、歴史やカルチャーなど、さまざまな視点からまちを編集しているこの雑誌、「まち」という人の歴史と生活と人間模様が折り重なったものは、深く知れば知るほどもっと知りたくなり、誰かに話したくなることは間違いありません。
2015/01/19
自分が普段使う商売道具を手入れすることの大切さ
2015年になりましたが、年末年始にできなかったことの一つが、キーボードの掃除。文章を書くために毎日打鍵してるキーボードを時には手入れしておくことも重要なこと。
2014年の4月に購入し、メインPCで使ってるRealforce。一般的なキーボードと違い、土台からキーを一つひとつ外すことができ、キーの配置なども自由にカスタマイズすることができる。そのキーボードの土台から一つひとつキートップを外し、土台をきれいにして、キートップを洗濯。
キートップをはめ込んでいる途中の様子。 |
その後、取り出したキートップを一つづつ丁寧にはめ込んでいくんだけど、その過程は改めて自分が普段使ってるキーボードと、自分の指先に触れるキーと向き合う時間だと実感する。
「毎日打鍵してる自分は、果たしてキーにとって満足な打鍵をしてるのか」
自分が打ったキーは、それが電気に変換されて新しい何かを生み出していく。その生み出されたものが、誰かに何かを伝えたり、自分の普段の仕事に大きく影響を及ぼしているんだということを、改めてキーボードを向き合うことで感じることができる。
キーボードだけに限らず、自分が普段使うものだからこそ、きちんと手入れをして、じっくり道具と向き合うことはあらゆる仕事に就いている人にとって大切なこと。身体を資本にするアスリートや、商売道具として日々手入れをする大工さんらと同じように、それぞれ自分が仕事をするために必要なあらゆる道具をきちんと手入れすること、一つ一つを丁寧に愛用することを常に忘れずにいたいものです。
キートップをすべてはめ込み、完成した様子。手入れをしたせいか、打鍵のどこか軽く感じる。 |
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