2015/08/24

城崎国際アートセンターを訪れる


先日お邪魔した城崎国際アートセンター。建てられた経緯を館長の田口さんに伺い、文化や芸術を通じた社会的価値を信じる市長の本気を感じた。
また、レジデンスとしての機能も充実してて、これはたしかに世界からいろんなアーティストが集まるわけだ、と実感。
さらに、伺った日はちょうどチェルフィッチュの岡田利規さんが韓国との合作の新作をつくってて、そのクリエイションの途中までの舞台を見せてもらったけど、これがかなりの批評性のあるもので、これがどう収束させていくのか完成が楽しみなものだった。
城崎アートセンター、かなりいいところだったので、また行きたいです。

2015/07/25

東京都現代美術館、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展へ


7月25日、午前中に東京都現代美術館へ。7月18日から始まった「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展を見に行く。

展示では、ヨーガンレールの浜辺のゴミで作ったランプなど、人類が作り上げたものを通じてわたしたちの生活そのものをあり方を映し出す鏡のようなものだった。

岡崎乾二郎さんの「美術館はだれのもの?」は、美術の見方を通じて大人としての感性のあり方をある種の批評性をもたせた空間だった。

アルフレド&イザベルの展示は、家族や家といった居場所に対して自由な発想と想像力で考えさせるものだった。特に、子供たちに対するワークショップもいい。

会田一家は、空間と展示全体で個人としての可能性と社会との関係を考えさせるものだった。

特に、問題にもなってる檄文や日本の総理大臣と名乗る男の映像は、拙い英語で痛切に社会を批判しつつも、最後に話す日本語での言葉こそ、会田氏が表現したい一言だったのでは、と思う。グローバルや他者との競争ではなく自己を見つめ直そうと語るその内容は、いまという時代だからこそ考えさせられるものだ。全体としての作品の批評性は面白く、展示を見ずに問題だと映像を批評なり指摘をすべきものではない。

もっと言えば、アートという自由な想像性や社会への批評性をなくすことはあってはならない。それこそ、世の中のそれ自体が答えがないものであり、批判や対立があってこと社会の構造であって、なにかひとつの答え以外は排除される世界ほどつまらないものはない。

対立や矛盾を孕むその姿に対してきちんと向き合うことこそが求められる。

あと、個人的は企画展の「ここはだれの場所?」だけでなく、常設展の「戦後美術のクローズアップ」も展示内容のキレの良さと東京都現代美術館の収蔵されている作品の良さを感じさせるものだった。

とりあえず、まずはアートは自分の目で見て、感じて、自分の中で解釈なりを導き出すことが重要であり、人がどう言ったとかどう思ったとかではなく、内なる自分に素直になり、考えることが必要だ。





2015/06/28

植草甚一スクラップ・ブック展

昨日は、7月5日まで世田谷文学館でやってる「植草甚一クスラップ・ブック」展に赴く。
戦後サブカルチャーの礎を築いた文筆家が残した膨大な映画評のメモやニューヨーク時代に過ごした様子、日常の細やかな読書日記など、いままさにそこにJ.Jの息吹が聞こえるような展示に、一人の物書きとして尊敬の眼差しと大きな刺激を与えてもらった回顧展だった。
幻の古書店「三歩屋」を実現した空間は、その空間に入っただけで、ビビッときていまった。
同時に、昨日と今日の両日だけやってる「セタブンマーケット」では、J.J展に関連して雑貨や古本屋が並び、その書棚から掘り出し物を大量に買ってしまった。古本の出会いはいつも楽しい。
展示期間もあと少しだし、セタブンマーケットやってる今日までに行くべきだと思う。



2015/06/09

技術の進化の早いいまだからこそ、辞典を出すことに意味がある


6月17日に、三省堂から発売される『ICTことば辞典』の著者として上梓することとなりました。

色んなテクノロジーが誕生し、ネットやメディア上ではさまざまな言葉を通じて概念を説明する時代のなか、実は多くの人はその言葉の意味を正確に理解しないまま使っている、ということもしばしばあります。

時代の流れも早いなか、専門用語や略語が流布するなか、きちんとそうした言葉を学ぶ機会もないまま、曖昧に言葉を使うことが、結果として違った意味に解釈したまま使ってしまう、ということによって、さまざまなディスコミュニケーションが起きていると思います。そうした齟齬をなくし、現時点においての言葉の意味をきちんと表現しよう、というこれまで多くの時点を出版してきた三省堂ならではの考えと、挑戦的な内容になっていると思います。

今回の辞典は、2015年5月現在辞典での言葉であると同時に、この時代における言葉の意味として説明がされています。今回の辞典はいわゆるな辞典にとどまらず、概念的な説明、その言葉が生まれた時代や技術的な背景、社会的な要因、その概念が登場してきたことによる文化的な変化、法律的な課題など、ただの説明にとどまらず社会的な課題なども浮き彫りにしよう、という内容にもなっています。

著者3人がそれぞれのパートをだいたい3分の1で割り振って担当執筆をしています。著者それぞれの得意分野などをもとに担当の割り振りがされているのですが、僕の担当の多くは、社会性が高いもの、法律的な分野、政治的分野などが多く、「あーこのワードは江口が書いたな」というのがけっこう分かりやすいかな、と思います。他の著者が書いたパートも、ゲラの時点で楽しく読ませていただきました。また、本書を読むことで、意味を知るだけでなく、各分野におけるテクノロジーへの興味関心をもっていただければ著者の1人としても嬉しく思います。

また、読み物としても楽しく読めるものになっており、10名のそれぞれの分野で活躍する方々にコラムを寄稿していただいており、ICTと社会の関係を見つめなおす論考も載せております。

対象読者としても、中高生や大学生を中心にしていながら、若手の社会人にとっても勉強になるものであると同時に、なかなか普段ネット用語に接しない年配の方々にも最近の時代の流れや言葉を理解できるようなものになっていると思います。

そうした辞典的な要素をきちんといれるのは、さすが三省堂だな、と実感しています。

各地の図書館や中学校、高校などに配布されるのでは、と思っており、そうした若い人たちに少しでも多く手にとってもらいたいな、と思います。もちろん、大人なみなさんにもぜひ手にとっていただきながら、自分が普段使っている言葉や、メディアを通じて使われているさまざまな言葉の意味を確認してみると良いかもしれません。

今回、編集を担当していただいた長谷川さんには、著者としてお声をかけていただき、原稿に関しても叱咤激励をいただきながら執筆させていただきました。原稿を執筆していくなかで、私自身も改めてそれぞれの言葉の意味を再確認することができました。大変感謝しております。

ぜひ、発売されましたらみなさん手にとっていただけれると嬉しいです。

三省堂のサイトには、『ICTことば辞典』のはじめに、や、目次などがPDFで先読みできるみたいです。





2015/05/29

『WIRED』vol.16の編集、執筆を担当しました



5月11日発売の『WIRED』vol.16 。今回のテーマはお金の未来。通貨のあり方の本質やexchangeとは、について色々と考えさせられる内容になってます。 他、「インディスマホ」特集やシヴィックテックフォーラムのレポート、英国式イノヴェイションなど編集や執筆担当してます。




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