2015/10/03

人は変わり続ける

数ヶ月会っていない人と久しぶりに会うと、髪型や格好もそうだし、時にはぱっと見た時の雰囲気も違ってたりする。
その原因は、会っていない間に仕事でいい経験をしたり、どこか旅に出てたり本を読んで感動したり、恋愛だったり食生活などの日々の習慣を変えたり、これまでの言動を振り返って発する言葉や会話の仕方を変えようとしていることかもしれない。
そうした変化は微細で、なかなか気づきにくいものかもしれないけど、確かにそこには変化が生じている。
その変化をつぶさに感じ取るような振る舞いが、かつてはあったような気がする。
まだ電話も普及していない時には、手紙のやり取り一つとっても相手の変化を感じ取っていたかもしれない。
携帯電話やメールがない時代には、道端でばったり出会ったり偶然の出会いでもそうしたことが読み取れたかもしれない。
最近では、SNSでなんとなく誰とでもつながってるようにみえるが、そこに現れるのはその人のごく一部であり、つながってる"風”でしかない。
けれども、せわしい日々のなか、なんとなく見ているSNSの書き込みや周囲の様子から、ついつい目の前にいる人の変化に気づきにくくなっているかもしれない。
久しぶりに会った人であっても、どこか変化しているところがあるはず。
それをきちんと私たちは読み取っているだろうか。
相手ときちんと対峙しているだろうか。
感情や相手の気配に対して鈍感になってはいないだろうか。
どんなにテクノロジーが進化していようとも、その起点にあるのは人間だからこそ、やはりしっかりと人を視ることを怠ってはいけない。
人は常に変わり続けるからこそ、その変化に気づけるようになりたい。

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