週末が衆議院選挙、東京都に住んでいる人は都知事選があります。
ネット選挙の解禁ができていない中、各党色々な方法で情報を発信したりOne Voice Campaignなどの動きが一つのきっかけとなって「せんきょCAMP」や「Teens opinion」、「勝手にせんきょいいんかい」「I WILL VOTE」「デモクラシー2.0」など、様々な動きがおき、多くの人たちが自分たちで社会に対して働きかけをし、これからの未来について考えようと呼びかけなどをしています。
そんな中、個人でもちょっとしたことで選挙への意思表示ができる手段があったりします。ちょっと前に、韓国でもおこなわれたものなのですが、投票所の前で自撮り写真を撮ってそれをSNS上にアップしよう、という活動がありました。若い人が投票に行かない、とよく言われますが、そうじゃないよ、という発信をする一つとして、投票に行ったということの証明を、写真を使ってアップし、まわりに発信するという活動です。いまの日本でおそらくあとひとつ足りないであろうことは、「投票に行く」ということをデザインしなおすことなのだろうと思います。「なんとなくダサい」「面倒くさい」というようなマインドから、「ちょっと楽しい」という意識を向けるためのコミュニケーション・デザインができると、投票や選挙への意識が向けられるのではないかなと思います。
もちろん、自撮りは苦手でという人は、「投票証明書」を投票したときにもらい、その様子を写真にあげる、ということもいいかもしれません。上にある写真のような用紙を、投票が終わったあとに座ってる立会人の人たちに聞くと、用紙をいただけます。ちなみに、過去の選挙のときにも、こんな感じでTweetしたりしてました。
衆議院選、都知事選の期日前投票。係りの人に言えば投票証明書ももらえます。 instagr.am/p/TK0UEpw2la/
— 江口晋太朗/EguchiShintaro (@eshintaro) December 13, 2012
明日4月22日は目黒区長選挙ということで期日前投票してきた。意外とみんな知らないけど、投票証明書がもらえるから、みんな投票行ったときはもらうといいよ。 twitpic.com/9cbykt
— 江口晋太朗/EguchiShintaro (@eshintaro) April 21, 2012
投票行ってきました。投票行って、係の人に言えば投票証明書がもらえますよ。 http://twitpic.com/efmv3
— 江口晋太朗/EguchiShintaro (@eshintaro) August 19, 2009
自分の行動ログ的な要素もあるのですが、投票に行った、ということをきちんとまわりに発信し、社会に対して自分の意思を表現することも、個人ができる一つのアクションだったります。誰々に入れた、ということや、誰にあなたも入れてと呼びかけることは公職選挙法に触れるため、誰に入れたということは書けませんが、投票に行ったよということは問題ありません。自分の意思で投票に行き、きちんと責任を果たすことは大事だと思います。誰にいれても、その責任を自分がもち、自分なりの根拠と納得をもって投票してもらえたらと思います。誰に投票するか、投票行為というものに正解はありません。そのかわり、きちんと自分なりに情報などを集め、納得して投票をおこなってもらえたらと思います。
ちなみに、投票証明書自体は各自治体によってバラバラなので、デザインなども違ったりするので、逆に言えば、ちょっとおしゃれなものやデザインが凝った投票証明書があると、投票に行ったことのプレミア感がでるかもしれませんね。また、実はあまり知られていないことかもしれませんが投票証明書を持参すると割引がおこなえるお店や商店が全国にあります。高級ホテル半額、CD割引… 「投票すると割引」セール続々登場 : J-CASTニュースというニュースでもあるように、自治体独自で試行錯誤したりしています。こうした動きがもっと活発化し、「投票に行ってビールを飲もう」とか「投票行った人だけの割引サービス」とか色んなインセンティブがあってもいいかもしれません。
他にも、いまの時代だとFacebookでイベントをたてて、同じ選挙区の人たちみんなで同じ時間に投票所に行こう、というような突発的なイベントにしてもいいかもしれません。住民票が地元に残している人なんかは、選挙のときに地元に変える口実や、地元の友達と会う良いきっかけかもしれません。そうした、投票行為を促進するようなアイディアをみんなでブレストしても楽しいかもしれません。
選挙というのはある意味でお祭りに近いものがあります。自分たちの街や国の代表を決めると同時に、自分が社会に対して意思表示ができる一つの方法です。選挙の肴に、日頃考えている社会の問題について友達や家族と話す機会にしてもらえればと思います。そうして、投票や選挙を少しでも楽しくするための仕掛けや企画、それらを含めた行動デザインを作り上げることから、政治についての興味関心が高まる社会になると思います。