2012/12/20

Yes We DO−小さな一歩を踏み出すことから未来は変わっていく。だからこそ、行動しよう

16日に衆議院選挙、東京では都知事選挙がおこなわれました。結果に対して、それぞれに色んな意見があると思います。思ったような結果がでなかったと思う人もいるかもしれません。もちろん、「たられば」論をしたりすることもできます。けれども、それなりの仕組みをもちいてある程度の賛同をもとに選挙をおこなうことが、民主主義の一つの形であることは免れません。

では、僕らはこれからどうすればいいか。

その形は、今回の選挙などで、小さな一歩かもしれないけど、様々な動きがおきたことは間違いありません。前回の2009年と違い、改めてネット選挙の重要性を感じたと思います。One Voice Campaignが5月から動きだしたのも、その大きな気づきに対して、社会に対して発信できたと思います。もちろん、次の通常国会においては、早急にネット選挙運動の解禁、そして、政治の世界においてインターネットの活用がおこなわれるための動きをしていかないといけないと考えています。

同時に、今回の選挙ではOne Voice Campaign以外にも様々な人達が政治参加、選挙への意思表示をする活動が活発になりました。せんきょCAMP,勝手に!せんきょいいんかいI WILL VOTEなど、選挙への意識喚起、投票率をあげようと活動した方々の動きは、短い時間でも様々な動きがおこなえる一つの形だったと思います。合わせて、Teens Opinionなどのように、10代の人たちの意思表示をおこなうなど、選挙権をもっていない人たちの意見を吸い上げてる形は、これからの社会を担う20代、そして10代の人たちにへの大きなリーチができたのだと感じます。

もちろん、今回の結果に対して、僕らは受け止めなければいけません。しかし、自分の1票が無駄になったと思ってはいけません。自分がいれた1票、自分がいれた政治家に対しては、自分がしっかりと応援したという気持ちを伝えてください。自分がその人に、その党にいれたということを忘れてはいけません。投票は終わりではなく、そこからがスタートなのです。衆議員となった議員を見つめ、間違いがあれば指摘をし、そして正しいことや自分が賛同できることに対してはきちんと応援の姿勢を示さなければいけません。政治家を見つめることは、僕ら市民の役割なのですから。

だからこそ、今回の選挙の活動や、これまでの日本の政治の状況を考え実感するのは、政治に対して瞬間的なものではなくもっと恒常的に、日常の中にいかに政治や選挙への意識を持ち続けるデザインをしていくのかということです。様々な活動をしていると、まわりが投票や選挙への関心があたかも高いと感じてしまう恐れがあります。しかし、社会全体で見ればまだまだ大きな変化は起きてない。当たり前だが、社会なんてそんなすぐには変わらない。そんなすぐに変わっては社会としての維持機能が果たせなくなってしまう。だからこそ、実は目の前の生活を見直し、そこから小さなシフトを起こしていくことから、社会に対するアクションは行えると考えます。

自分の身の回りにあることに対して疑問をもつこと。そのことをまわりと共有し対話をおこなうこと。そこから自分と社会との接点を見出すこと。そのために、自分の半径5mにいる人達の幸せを考え、そして、その気持ちをペイ・フォワードしながら、違った誰かに伝えていく文化を醸成していくこと。そうした小さなことからでしか、社会は変わっていかないのです。もちろんそれは時間はかかるかもしれない。でも、それが確実で地道なものだと僕は信じています。


また、今回のように10代の人たちが政治に対して少しでもアクションをしていこうと思う意識が生まれたのは、僕たち大人は考えないといけません。若者が悪い、若者はダメだと言うその言説は、そうした若者を作った大人たちの仕組みによってできたものだと言えます。が、それに対して文句を言っても仕方ない。今を生きる僕たちは、今生きているこの環境の中から未来を見つめ今後を考えないといけないのです。だからこそ、10代でこうして盛り上がりをみせたことは大人はその思いを汲み取り、僕らもそうだけど次の世代に対して恥じることのない行動をしていかないといけない。

未来の歴史家からしたら、今回の選挙は2011年3月11日に起きた地震以降の大きな国政選挙の位置づけ。それでいて、民主党から自民党へと政権交代がおこなわれた節目な選挙だったと語られます。その語りは、おそらくいまを生きる僕たちが思っている以上のものかもしれません。未来の人たちから見て、いまの僕たちはどう映っているのか。未来の子どもたちに対して、何かよいものを一つでの残せたのだろうか。そうした思いを持ちながら、いまを生きていかないといけない。

今回の選挙の結果が振るわなかったからと言って諦めてはいけない。諦めては意味がない。でも、確実に一歩は歩んでいる。だって、今回で僕たちはさらに色々と学んだから。僕たちでも、声をあげれば少しでも波が起こせてこと。そして、10代の人たちが未来に対して希望をもっているということ。だからこそ、僕たちはこれからも行動していかないといけない。2008年のオバマ大統領が当選したときのキーワードは「Yes We Can」だった。だとすると、今の日本には、「Yes We Do」なのかもしれない。僕はやればできる。僕らが行動すれば未来は変わる。だからこそ、行動しよう。身近なところから一歩を踏み出そう。そこから何かが変わるから。

「Yes We Do」
僕らが行動すれば未来は変わる。未来が変われば僕らも変わる。だからこそ、行動をやめてはいけない。小さな一歩でのその先に未来があると信じて。





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